1) 箱入りや結束薪とバラ積みの薪の違いは?
2) 1シーズンでどれくらいの薪が必要ですか?
3) 1シーズンの燃料代の目安は?
4) どれくらいの広さの薪置き場が必要ですか?
5) 薪置き場には屋根が必要ですか?
6) 乾燥した薪が手に入らないときはどうしたらいいですか?
7) 含水率のはかり方について教えてください。
8) 買ってから何年ぐらい保存できますか?
9) 虫食いやカビについてお尋ねします。
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【東京薪市場】の商品、通販、販売支援等に関して、お客様よりいただいた質問の中から、比較的多く寄せられたものをご紹介しております。
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P4『薪について』3,扱い方次第で良い薪になる では下記の質問にお答えします。
1) 箱入りや結束薪とバラ積みの薪の違いは?
これらはすべてユーザーの側で使いやすいものを選べば良いのですが、結束薪を作っている業者は細い薪を作りがちです。これは細くないと鉄の輪(かつて薪炭業界が自主的に決めた規格で直径22cm、JIS規格という説は誤り)に薪を入れる際に入りづらい(最後の数本はハンマーで隙間に打ち込む)こと、かまど用など従来の日本の薪は細目だったこと、また薪割り直後に生の状態で結束するため、細くないと乾燥しづらいことなどが理由として考えられます。売買にあたっての難点は、せっかくいろいろなサイズが出回っていて便利なのに、長さを問わず「何束」として情報が回っている場合が多く、実際の分量、他との比較が容易ではないことです。「量より手間」を価格に反映させる傾向があります。重量では36cm薪で8kgくらい、45cm薪で10kgちょっとのものが多いようです。メリットは、製造業者にとってそうであるように、持ち運びに便利で、買う前とは逆に使用量が把握しやすいことです。運送業者のラックに50束前後入れて販売している業者もよく見ます(ストーブ店や薪販売店が林業家や農家に委託している場合が多い)。
バラ積みの薪の場合、割合としては最近始めた林業家や、比較的若い林業家が多いようで、寸法も各種あります(前ページの「どんな長さの薪を選べばいいですか?」参照)。在庫を重さかボリュームで量って単純な従量方式を取ることが多く、大手業者の下請に徹する人もいますが、自車配送の業者が多いのが特長です。メリットとしては太い薪が多く、また同じ業者の薪でもかなり選択の幅があることです。太い薪は乾燥に時間がかかるのが難点ですが、現場の作業が少なくて済むため製造側でも歓迎しています。バラの薪を作っている業者は、総じて作業工程を短縮し、コストや時間を節約しようとすることで、比較的機械力も充実している業者が多いようです。デメリットは、やはりユーザー宅で積むときの手間で、製造時の短縮の代わりに配達時にがんばる人が多いようです。ユーザーとしては、きちんと積んでくれるかどうかを事前に確認するべきです(車から離れたところに運ぶ場合は、業者にあらかじめ相談する。別料金の場合あり)。
箱薪は最近増えてきました。見た目や取り扱いがスッキリしていることなどから、都会用の薪といえます。よく地方の方が、東京の人が宅急便で薪を買うと言うと目を丸くします。もちろん23区内でも、薪ストーブのユーザーは着実に増えていますが、大多数は我々と同じごく普通の市民で、別に大富豪というわけではないようです(富裕層のお客様には失礼しました)。そうした方がもしも薪500kgを自宅に積むと、少なくとも自動車の駐車スペースの半分くらいは使ってしまうため、月極め駐車料金が3万円を超えているようなところでは、目に見えない負担です。固定資産税が薪代に加算されているようなイメージです。このため、宅配料金を払っても2、30kgづつ配達してもらった方が便利という計算が成り立ちます。また、宅配便各社の価格競争のおかげで運賃の負担もそれほどではなく(梱包料を含めキロ20円くらい)、500kgくらいまでなら、トラックでの配送に比べて飛び抜けて高いとも言えません。また、配達の方がおおむね好感の持てる方で(『東京薪市場』の場合は「宅急便」が多い)、配送時間やメール、電話連絡など、各種のサービスも充実しています。ただ、大手の業者が注文と集金だけ行って実際の仕事はすべて林業家に「丸投げ」するケースが目につきます。このような「商社系」の業者には、kg20円以下で買い叩く場合もあるようで、これでは薪の製造自体が持続不能です。ユーザーと生産者が直接連絡を取り合えば、『東京薪市場』の提唱する「生産者はより高く売り、ユーザーはより安く買う」ことが可能になります。
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2) 1シーズンでどれくらいの薪が必要ですか?
3) 1シーズンの燃料代の目安は?
4) どれくらいの広さの薪置き場が必要ですか?
5) 薪置き場には屋根が必要ですか?
薪置き場は、必ずしも屋内である必要はありません。というより、屋内は風の通りがわるき乾きにくいので、極力風通しの良い屋外に置くべきです。その際、屋根がないからしける、つまり含水率があがる、ということは、実はありません。外側が濡れてもそれはせいぜい数時間で乾くわけですから、極端な話、雨にあたっても風通しのよい屋外に置いた方が良いのです。ただ、雨にあたるということは、カビや虫食いの発生を促してしまいます。はては必ず、キノコの仲間の何かが必ず生えてきます。
これらもどうせ長くても2年以内に燃やしてしまうのだから、と思えばさして致命的な問題ともいえません。焚く前に数日間、ストーブ脇で乾かせば済むことです。
しかし、きれいな薪を使いたい、という日本人ならではの美意識も、尊重されてしかるべきです。このサイトの管理者も、レストランに納品した際に「カビ臭い」とクレームがついた苦い経験があります。
こうしたことを防ぐためには、最低限の雨よけは必要です。20cmくらい張り出した軒のついた屋根があれば文句なしですし、幅が薪より数10センチ長い農業用のビニールシートを1列に並べた薪の上に這わせるだけでも十分な効果があります。
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7) 含水率の計り方について教えてください。
含水率は乾燥の目安になる数値で、(木の中の全水分/木の中の全木質部分)×100で表されます。
水分計を使う場合、計る直前に薪を半分に割り、割った断面のなるべく平らなところに端子(針式か極板式)を押し当ててください。数カ所計って、大きいほうの値を信用した方が良いようです。家庭用のものはあまり精度が高くないため、あくまでも目安です。ときどき計って(その都度割らなければダメ)、減っていく様子を記録しておけば、乾燥についての敬虔になると思います。また、基準になる薪を決め、この重さをときどき計ることもよいでしょう。もしその木の体積を出せれば(アルキメデスのように水につけてあふれた水の重量を量るとか)、木の比重表を利用して、ある程度の計算はできます。以下に、主な樹種の気乾比重(大気中で限界まで乾燥した場合(=含水率約15%時)の比重=水に対する重さ(の割合))を載せておきます。
スギ 0.38 アカマツ 0.53
クリ 0.55 ケヤキ 0.62
コナラ 0.67 ニセアカシア 0.77
クヌギ 0.85 ウバメガシ 1.0
※実際には個体差が大きいので、あくまでも目安。「水に浮かない」と言われるウバメガシが、良く乾かしてもなお水と同じ重さを持つ、非常に重い木であることがわかる。
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8) 買ってから何年ぐらい保存できますか?
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