コツを憶えればちょうどよい運動で、スパッと割れた時の爽快感はたまりません。
お子さんに手伝っていただければ、それ自体がちょっとしたアウトドアライフになります。
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【東京薪市場】では、良心的な薪製造者と薪ストーブユーザーのネットワークづくりを進めていますが、同時に、伐り出された原木やそれを薪の寸法にカットした玉切り丸太を購入し、薪割りをする薪ストーブユーザーのお手伝いをします。
まだまだ優良な薪の絶対量が足りず、どうしても高価な薪が多く出回っている状況で、原木や玉切り材を購入していただくことは、薪の必要量確保に貢献するだけではなく、資金や人材にとぼしい林業家の現金収入の道としても貴重です。 また、林業の応援団を作ることにつながります。
原木の購入価格は、薪の半額以下です。
原木には割った薪にはない魅力と情報が詰まっており、イスやテーブルなど、日曜工作をしたい気にさせます。
コツを憶えればちょうどよい運動で、スパッと割れた時の爽快感はたまりません。
お子さんに手伝っていただければ、それ自体がちょっとしたアウトドアライフになります。
チェーンソーは、原木を切る場合、絶対必要だし、この世の中でもっともコストパフォーマンスの高い道具の一つであると断言します。
住宅地の場合、電動にせざるを得ないかもしれませんが、刃の研ぎ方ひとつで十分使えます。機種の選び方や細かい用品や消耗品、メンテナンスの仕方など、 「お問合せフォーム」からご遠慮なくご質問ください。
薪割り機があれば体力的に楽です。
ホームセンターにある電動の薪割り機でも、家庭用ならば十分実用に耐えます。ただ、太さ30cmを超えるような木は、手で割ることになりますので、いずれにしても斧は必要です。
斧は、慣れれば薪割り機より早く割れます。
薪割り専用の、ヘッドが3kgや5kgくらいある斧は、衝撃で割る感じで、初心者向きです。力のない人ほど、重いものの方がむしろ楽です。
刃が鋭いものは、切れ味が良い分食い込むと抜けなくなるので、上級者向きです。
玉切り丸太に節がない場合、そして玉切り直後は、痛快なほど割れます。木口が湿っているくらいの時が割りやすいようです。
また、元口(木の根に近い、太い方の切り口)から割るのが基本です。
(最近、フィンランドのHEIKKI社の新型の斧が話題です。従来の斧とは違い、テコの原理を使って割る道具で、最後まで打ち抜くように振る必要がなく、安全だと言いますが、割るスピードは驚異的です。ただ、値段の方も5万円近くします。が、従来をはるかに上回るスピードで割れ、疲労は格段に少ないそうですので、安い道具かも知れません)
斧で割る時のコツは、あまり無理な力を使わず、ヘッドの重さを利用するように振ります(昔の名人は、ヘッドのスピードを生かすため、薪を寝かし、自分の足の親指の内側に向かって振り下ろすように割っていました)。
太くて割りづらい時は、端の方から削ぐように割っていきます。
慣れた人だと、玉切り済みの丸太を割るだけなら半日で1トンから2トン楽に割れます。チェーンソーでカットしながら2トン割ってしまうお父さんもよくいらっしゃいます。平均して、週末2回を利用して来冬分の薪を作るのが目標です。週末2回を利用して来冬分の薪を作るのが目標です。写真は、鎌倉のNさんが2日で割った薪の山です。
箭(や)といい、鉄製のクサビです。
これを大ハンマーで叩き込むことにより、どんな木でも確実に割れます。(斧の刃の反対側がハンマーを兼ねるものもあります)2本あれば完璧で、斧が食い込んで抜けなくなった時のレスキュー用にも、これがあると便利です。ただし、割った時の爽快感は斧にはかないません。
他にも、様々な薪割り用のツールが販売されています。
「良い薪と悪い薪の見分け方」や「薪の保管方法」の項にも書いてございます通り、薪は乾燥さえしているのならなるべく太いものが、火持ちも良く、そして割るのが楽なのですが、極太の場合、半年程度では家庭で乾燥させるのが難しいという問題があり、ある程度は細いものを用意し、シーズン始めにはそれを焚きながら、ストーブ脇で太いものを乾燥させていくようにするべきでしょう。
原木は本来「彼岸から彼岸まで」と言い、9月中旬から3月中旬に伐り出されるのが普通で、薪割りも秋から春にかけての寒い時期にした方が来シーズンの備えにもなり、作業も楽です。
ただ、薪棚がまだ塞がっているでしょうから、置き場に苦労するかもしれません。とりあえず春までは、その場に山積みしておけるならOKです。
その後については、「薪の保管方法」の項をご参照ください。その他、質問は何でも受け付けますので、「お問合せフォーム」を使ってご質問ください。